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23日は、午前9時30分から12時30分まで、11のテーマに分かれて分科会が行われた。アン基金のメンバーが参加した2つの分科会を紹介する。

司 会 : 市川太郎 法政大学講師
(施設生活経験16年、児童養護の当事者参加推進団体“日向ぼっこ”顧問)
演 者 : 草間吉夫 高萩市長(施設生活経験18年)
中村みどりさん(関西CVV)
 
最初に、参加者約20人が自己紹介となぜこの分科会を選んだのか話した。

-- 草間氏(39歳)は、意義として入所児童に代わって意見を伝える団体ができたこと、役割としてニーズや葛藤を伝達する機能、政治行政へ働きかけるソーシャルアクション機能、研究者へ心理特性を解明するための事例提供・現場や社会への情報提供などの情報発信機能、入所者や退所者へのモデリング機能、居場所機能などがあると思うと話された。

-- 中村さんは、児童養護施設で生活していた高校2年生(2000年)の時、カナダのトロントのParc(里親の元で生活をしていた若い人たちの自立を支える機関)を訪問し、施設からも大学へ行くことを選択できるんだ、希望を言っていいんだと気づき、進路を変更した。帰国後、CVV、施設にいる子ども達の(Children's)視点からものを見て(Views)発言していく(Voices)を、サポート会員を募って立ち上げた。お料理やスポーツをしたり、自由に話し合ったりしている。

  ニュースレターの発行や、講演や原稿を書いて情報を発信している。彼女は、プラスのメッセージを施設の子ども達に伝えていきたいと結んだ。「就職をきっちりせなあかん」「1人で生きていかなあかん」等ではなく、「あきらめないで欲しい」「悩みを言ってもいいんだよ」「したいことができるんだよ」と。

-- 市川氏は、子どもへこれまでは施設側のよかれと思って一方的に関わってきたことへの振り返りや、被虐待児の入所が増え施設退所後の自立支援が法定化され当事者の声から新たなニーズを学ぶ必要が出てきて、ここに当事者組織の意義と役割が問われているとしている。当事者は、本人の責任とはかかわりなく、施設での暮らしを生きてきた。心のケアではなく、生活指導であり、自己決定権はなかった。当事者は、背負いきれないほどの運命を、たくましく、しなやかに生きてきた。

論点を10点あげていたが、当事者とは誰のことか、当事者でかたまることでよくないことは、開放することでなにが必要か、居場所とはどういうことか、などが話し合われた。

 最後に、ひとことずつ感想を述べて閉会した。(2了)
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レポート/里親子支援のアン基金プロジェクト 

理事 後藤多美子 

   
 
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