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・・・続き2

 シンポジウムの閉会時、司会を務めたNHKのアナウンサー、加賀美幸子さんが、DVで亡くなった女性への追悼の意を込めて、まど・みちおさんの詩「もうすんだとすれば」を朗読した。加賀美さんの深みのある声により、まどさんの詩がいっそう参加者の心に染み入った。(了)

もうすんだとすれば        まど・みちお

もうすんだとすれば
これからなのだ
安楽なことが苦しいのだ
暗いからこそ明るいのだ
何も無いからすべてがあるのだ
見ているのは見ていないのだ
分かっているのは分かっていないのだ
押されているので押しているのだ
落ちていきながら上っているのだ
遅れすぎて進んでいるのだ
一緒に居るときは一人ぼっちなのだ
やかましいから静かなのだ
黙っているほうが喋っているのだ
笑っているだけ泣いているのだ
褒めていたらけなしているのだ
嘘つきは まぁ 正直ものだ
臆病者ほど勇ましいのだ
利口にかぎってバカなのだ
生まれてくることは死んでいくことだ
何でもないことが大変なことなのだ


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