12月16日、虐待によって命を絶たれた子どもたちに祈りを捧げ、里親や施設で暮らす子どもたちの幸せの実現を願うつどいが、千代田区の日比谷公会堂と、日比谷公園大音楽堂(野外音楽堂)で開催された。施設職員ら子ども虐待問題に関る人たちを中心に、約1600人が参加した。

 第一部では、日比谷公会堂で、2006年の1年間に虐待により亡くなった子ども、37名の名前が読み上げられた。その後、シンガーソングライターの中西圭三さんが、作詞作曲した子ども虐待防止のイメージソング「Here I am」を歌った。

 野外音楽堂では、児童養護における当事者参加推進団体「日向ぼっこ」が中心になって企画した催しが行われた。まず、2つのグループ、矢野デビッド&SANSHIROと、VOXRAYがライブを行った。VOXRAYのボーカルの渡井隆行さんは、都内の児童養護施設で育った経験があり、施設を訪問して歌を通して子どもたちに夢や希望を持って生きることを伝えている。

 トークQ&A「施設・里親家庭での暮らし〜みんなにもできること〜」では、里親家庭や児童養護施設で育った経験のある20代の男女3人が、司会からの質問に答える形式で、自らの体験を語った。当事者だからこそ発することのできる言葉はどれも、会場にいた人たちの心に響くものだった。体験を語った3人の内の1人、冨塚正子さんは、大学で社会福祉を学びながら、日向ぼっこの副代表として活動している。

 冨塚さんは「親は自分の養育ができませんでした。施設でも先生たちは、他の子どもに忙しくてなかなか話を聴いてもらえませんでした。そのため、自分の感情を表現できずにきました。成人した今も、自分の感情をストレートに伝えるのは難しいです。親も施設の先生も、大人は目の前にいる子どもの気持ちを聴いたり、子どもをもっと大切にしてほしいです」と話した。

 第二部では、集会の参加者が日比谷から八重洲までの道のりをパレードした。
日比谷公園から銀座に向かうパレード
アン基金の里親さん
銀座から、ゴールの八重洲に向かうパレード
 
20-Dec-2007 
レポート/オレンジリボンネット管理人 
箱崎幸恵 

   
 
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