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・・続き6

エンカウンター・グループガイド

このグループは言いっぱなし、聞きっぱなしではありません。
まずは、発言している人が伝えたいことに耳を傾け、感情に共感しましょう。
そして、その人が語ったことを、よりはっきりと
鏡に映し出すように、問いかけましょう。
問いかける時大切なことは
裁かないこと
意見を押しつけないこと
結果や結論を求めないこと
相手を変えようとしないこと。

グループに参加する一人一人が
相手に気づきを与え成長を促すことのできる、教え手であり、
そして、気づき、成長する学び手なのです。
 
そして、私がグループを始めて最初の壁が、参加者がグループで「相手に思いを伝えるのが怖い」と感じていることだった。その背景には、相手を傷つけるのではないかという「自分自身の恐れ」があると同時に、どうやって相手に自分の思いを伝えたらいいのかわからないという「コミュニケーションの不足」だった。

 そこで作ったのが「援助者の役割」という、安全にフィードバックをするための具体的な方法を示したものだ。ここで示されている内容は、いわゆる専門職がグループのファシリテートをする際の基本的な方法として位置づけることができる。しかし、このエンカウンター・グループで重要なことは、これらの役割が、グループの参加者によって果されることにある。グループに参加する一人一人が、他の参加者の力になることができる「援助者」であることをグループ全体で共有する。


「援助者の役割」

・経験を振り返ることのできる質問をする
 例えば、AさんがBさんとのコミュニケーションの中でBさんの態度にとらわれていることについてのグループを例に説明すると、
「具体的にいつどんな状況でしたか?」「どんな気持ちがしましたか?」とその場面につい て振り返るための質問をしたり、「自分もBさんに同じ様な態度をとられたことがあって、その時は自分が大切にされてないように感じたけどAさんはどうですか?」などのように自分自身の経験を用いて、Aさんの経験や感情を引きだすような質問をしている。

・相互作用を促す
同じ様にAさんとBさんについてのグループの場合、
「Aさんの気持ちを聞いてみて、Bさんはどう思いましたか?」とBさんとAさんの間のやり取りを促すことや、「CさんはBさんともよく話をしているけど、どう思う?」と他の参加者の発言を促すことで、参加者同士が発言し、影響し合うように、グループの動きを出している。

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